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March 16, 2007

雪山飛狐(金庸著 林久之訳 徳間書店)

 時は、清朝乾隆帝の治世から30年後のこと、真冬の雪山の頂に建つ建物に集まった人物たち、最初は互いの利害を争い関連が無さそうだった一同だが、実は、100以上前からの宿縁に導かれていたのであった。

 以降は、ネタバレを含みます。


 ミステリーの一種です。
 登場人物のそれぞれの立場から語られるある事件。
 つぎはぎだらけのパズルが組みあがり、一枚の絵が読者の前に現れたときに、新たな話が回りだす。
 まるで、芥川龍之介の「藪の中」か、アガサ・クリスティの「オリエント急行殺人事件」のよう。
 私は、金庸の小説は長すぎて、ノンケの人にあんまり薦められないなと思ってたのですが、これは、地味ながらも大変面白い。
 主人公は、まるで喬峰のような快男児。そして美しく賢い内儀。そして、性格も技術も同等のライバルの存在。これらは、単純で明快、読者の心をつかむと思います。

 ただ、いかようにも考えられる中途半端なラストが困ったところ。
 賛否両論あるでしょうが、銃が出てくれば終わってしまうヌーベルヴァーグ期のフランス映画というか、ハリウッド以外の映画のようで、私は好きですが、あんまり受けはよくないところ。
 しかし、すべてを知り、絶体絶命の場に追い込まれても、躊躇する主人公。彼を信じて待つヒロイン。絵になります。金庸御大も、その後7案も考えたのもむべなるかな?
 
 大抵こういったラストの場合は、製作者の逃げに等しい。
 ドラえもんでこんな話がある。
 漫画家ふにゃこふにゃおの連載「オシシ仮面」。オシシ仮面は、敵につかまって、処刑されてしまう。次週が気になるドラえもん達。作者宅に確かめに行くと、作者が「いいアイデアが無くて」困ってるところ。そこで、タイムマシンで書くであろう次週の話を確かめに行くという話。

 また、続編がその前日談というのは、まるで「俺がハマーだ!」みたいです。逃げてます。

 ちなみに、かの王晶が雪山飛狐のドラマを製作しています。彼がどう料理するかが、楽しみです。
 私もそのDVDをYesAsiaで注文してるんですが、一向に送って来ません。どうなんてんだろ?

2007/3/16 タイトルに間違いがあり、修正

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