« 多情剣客無情剣(上巻) 古龍著 岡崎由美訳 角川書店 | Main | 今晩9時からチャンネルNECOで「神鵰侠侶」放送開始!そして、イーフェイのインタビューも »

December 24, 2006

多情剣客無情剣(下巻) 古龍著 岡崎由美訳 角川書店

 上巻を投稿して12時間後に、下巻も読了しました。
 昨日、図書館で借りてきたんですよ。
 今日はクリスマス・イブ(^^;

 先日の、ネロ皇帝ネタではないのですが、あれからDVD-Rは使えるようになりましたが、パソコンの調子が悪くなり、内蔵用のカードリーダーがマザーボードのUSBポートを認識しなくなったりと、毎年年末は、パソコンの調子がおかしいのは、恒例行事のようです。

 そんな、パソコンは、ほって置いて、本を読んでいたのでした。

 いまさらながら、言うのもなんですが、この小説はハードボイルドでした。
 私にとって、武侠小説は、「笑傲江湖」と本作以外は、捨ててもいいと思いました。
 もう、金鉱を掘り当てた感じです。

 フィクションだから、
 いいかげんで、いいじゃないですか?
 時代考証がなんでしょう?
 キャラクターが大量消費されてもいいでしょ?

 この話は、舞台にも映画にも適したものです。でも、ラジオドラマも良いかもしれない。

 上巻は、敵のインフレーションでしたが、この下巻は、心理戦が中心になります。やはり、達人同士の戦いは、心理戦です。

 軸になるのは、女性。やはり、歴史は夜作られるのです。
 林仙児は、何でも欲しがる女性で、唯一手に入らない李尋歓を陥れようとします。その周到かつ巧妙なる計画たるや、賛美に値します。>悪女礼賛(^^;
 男はみんな基本的にバカですので、何でも欲しがる女性に、何でも貢ぎます。
 これにやられてしまった。李尋歓の親友の阿飛。彼との友情はどうなるか?
はらはらさせます。

 林仙児の小楼の小間使い、林鈴鈴。
 彼女は、途中退場した孫小紅の代わりとなって、林仙児の密命を受けながらも、李尋歓を慕い、けなげにサポートします。

 上巻の最後、李尋歓を慕いながら送り出した孫小紅。彼女は、林鈴鈴の退場と入れ違いに、再登場し、林仙児と決闘をします(これが面白い)。
 彼女は、李尋歓の守護天使となって、彼の枷をはずす手助けをします。これがけなげでねぇ。
 彼女が登場すると、話が華やぎます。李尋歓との飲み比べ。女同士の決闘とその後の光景。地下室に入る前の固い抱擁。まるで、東映の仁侠映画のような終盤の阿飛との殴りこみ。みな印象的な場面です。

 そして、林詩音。彼女は、彼女で辛かった。彼女は、自らの意思に反して李尋歓が作ったレールに乗るのが辛かったのだ。

 これらの女性に慕われる李尋歓は、幸せ者です。

 相変わらず、生きることにおいての名言は、いっぱいあります。アラビアンナイト風で言えば、「まぶたの裏に金の糸で縫い付けて」置くべきでしょう(^^;

 この小説は、今後また読むときがある気がする。人生の辛いときに読むでしょう。
 このを深く味わうには、人生をそれなりに過ごし、それなりに失敗し、それなりに成功しないといけないかもしれません。
 とはいえ、そうでなくても、この小説は面白いことには、変わりありません。


|

« 多情剣客無情剣(上巻) 古龍著 岡崎由美訳 角川書店 | Main | 今晩9時からチャンネルNECOで「神鵰侠侶」放送開始!そして、イーフェイのインタビューも »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/75616/13187590

Listed below are links to weblogs that reference 多情剣客無情剣(下巻) 古龍著 岡崎由美訳 角川書店:

« 多情剣客無情剣(上巻) 古龍著 岡崎由美訳 角川書店 | Main | 今晩9時からチャンネルNECOで「神鵰侠侶」放送開始!そして、イーフェイのインタビューも »