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February 20, 2006

死と身体 コミュニケーションの磁場 内田 樹 著

 最近は、この人の著書をよく読んでいるのですが、ドラマ「笑傲江湖」における対「東方不敗」戦が終わりましたので、印象に残ったことを記述します。

 合気道の創始者、植芝盛平先生が演武をしたことをこの本に書いています。
 植芝先生が、誰かが打ちかかってきたのをパッと払って投げるのを見て、ある武道家が「合気道というものは、「後の先」を取るものですか」と問い、植芝先生は「合気道は「先の先」です。でもみなさんは、「先の先」という言葉の意味はわからないでしょうけれども」といい、それっきり言葉を発しなかったという記述がでてきます。

 この部分は、人間は時間間隔も操作してしまうといったことを述べるために取り上げたエピソードですが、本の中には、「武芸は勝ったり負けたりするものでなく、「構造的に勝つ(=殺戮する)」」ということを述べてました。

 この部分を読んで、「笑傲江湖」の独孤求剣の「形にはかならず破綻がある(=常に先を制すこと)」という論理、と葵花法典(僻邪剣譜)における尋常にならざるスピードで常に相手を制してしまう点を彷彿とさせ、腑に落ちました。まさか、こんなところで共通点を見出すとは思いもよらなかったですね。

 この本は、内田先生の講演を録音したものをおこして、体裁を整えたそうで、内田先生も「知らん間に出来た本」だそうです。
 興味があれば、読んでみてください。

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