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February 21, 2006

リプレイ(ケン・グリムウッド著 杉山高之訳 新潮文庫)

 意外と「夏への扉」の反響がありましたので、こちらも紹介します。
 ずいぶん前に読んだ本です。けれど、いろんな人に薦めて、悪い評価を貰っていない本のひとつです。

 主人公は、ある朝目覚めると、全ての記憶を持ったまま、18歳の学生の頃に戻ります。さあ!皆さんだったら、どうします?
 彼は、まず、ケンタッキー・ダービー(競馬)で大穴を出した年であるのを思い出し、大もうけします。まるで、バック・トゥ・ザ・フューチャー2のビフのようですね。それから、起こるであろう全てのことが分かっているため、一通りの享楽を体験しますが、ある年齢に達するとまた、若返ってしまいます。
 それからが、この話が面白くなるところで、
 よくよく調べると、自分と同じ境遇の人が出てきて、
 一人は、主人公よりも若い時期に戻るため、おんなじテストをこなさないといけないと嘆いたり、
 一人は、殺人者で、生き返るたびに人を殺さなければならないことで、精神に異常をきたしていたり、
 だんだんと、若返る時期が短くなってきて、終わりがどうなるのか不安になったり、
 世の中を良くしようとしても、変えられなかったり、
 などいろんな経験をしていきます。

 どっかで読んだことがあるのですが、子供に「何でも食べていい」と言うと、最初は、お菓子ばっかり食べるのですが、途中で、必要な栄養素を求めて偏食を止めるそうです。生存本能なのでしょうか?それとも「神の見えざる手」なんでしょうか?
 数奇な運命をたどる主人公たちの行いは、まるでそんな感じで、結局は、普段どおりの平凡な人生を求めるようになります。

 こんな駄文でも興味を持った方は、是非ともお読みください。「夏への扉」と比べ、こちらの方が、「胡蝶の夢」のようで、おとぎ話のようです。それが、多分多くの人に受け入れられる理由と思います。

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